分娩室に入ったら
妊娠中の方が分娩室に入ったら、することは一つです。
出産すること。
それに尽きます。
では、出産するにあたっての心構えは、どういったことがあるでしょうか。
また、立ち合い出産の場合、立ち会う人が分娩室でするべきことにはどういった事があるのでしょうか。
分娩室に入ったら、いよいよ出産です。
分娩室に入ったら、すぐにいきめば生まれるという訳ではありません。
分娩にも段階があるのです。
子宮口が全開に近づくと、分娩室に移動します。
陣痛はいよいよ強くなり、とてもいきみたい感覚に襲われます。
しかし、子宮口が全開になるまではいきんではいけません。
この時にいきむと、子宮口がうまく開かない、あるいは、会陰が裂けるといった危険性あるのです。
大変かもしれませんが、少しの間、医師からの指示を待ちましょう。
全身から力を抜き、息を鼻から吸って口から吐く、といったいきみ逃がしの方法があります。
子宮口が全開になり、指示がでたら、いよいよいきむときです。
いきむ時は、握れるところをしっかりとつかみましょう。
また、目を開く事が肝心です。
足はしっかり外側に開き、あごは引いて、おへそを見ながら上体を起こす感じで陣痛に合わせていきみましょう。
何度もいきむと、赤ちゃんの頭が、見えてきます。
その後赤ちゃんの頭が見えたまま引っ込まない状態になります。
いきむのをやめるように指示が出るはずです。
そうしたら、力を抜いて、短い呼吸に切り替えます。
リラックスすることを心がけましょう。
力を抜かないと、赤ちゃんが通る道が狭くなり、赤ちゃんが苦しくなります。
頭が出ると、赤ちゃんは回転しながら体全体が出てきます。
出産です。
感動の赤ちゃんとの初対面になります。
その後10分から30分後に自然と胎盤が排出されます。
胎盤排出後に、会陰切開をしたり、避けた場合は、縫合の処置をします。
出血の処置などをして、急変に備えて約2時間は分娩室にて安静にし、経過をみましょう。
立ち合い出産の場合、妊婦の頭側に立つことがほとんどです。
出産の邪魔にならないように気を付けながら、妊婦を励ましましょう。
場合によっては、給水などを手伝ったり、いきみを逃す時に協力する事も必要です。
妊活中に、分娩についての経過を知り、心の準備をすることは重要といえます。